業務用脱毛機 ハンドピース内の光源ランプ(キセノンランプ)交換のお話し

ハンドピース内の光源ランプ(キセノンランプ)交換は、光源ランプだけの交換で熱量が復活するものではありません。ましてや、メーカー純正の光源ランプ以外を取り付けるケースも見受けられます。これはランプ交換費用は安いがランプ寿命に影響します。

光源ランプ周辺の構造にはランプを取り巻く反射板(リフレクター)がついています。ランプが発光しこの反射板を利用してクリスタルガラスを通り照射口へ光が出されます。反射板が汚れたり、腐食してしまうと発光した光を前面へ反射できなくなります。

ランプボックスの構造です。

① ランプボックスユニット

② 反射板(リフレクター)

③ ガラス管(同時に400nm以下の紫外線をカットし照射口には紫外線が出ない仕組みとなっています)

ガラス管のスペクトログイラム。400nm以下をカットします。

②の反射板の内部が汚れたり腐食したり、③のガラス管が汚れたりしてしまうと照射する光が弱くなり規定熱量が出ない場合があります。この反射板(リフレクター)を交換できる技術者は日本でも限られます。

この汚れの原因は水によるものが大半です。定期的な精製水の交換をお勧めします。

③のガラス管が汚れていて内部が見えない状態
①のランプボックス内の水路(1)
①のランプボックス内の水路(2)

ランプ交換以外に①~③を全て交換する美容機器メーカーさんが1社あります。高額にはなりますが光学ユニットを全て交換されるので安定した規定熱量が維持されます。

このランプは内部で劣化してガラス管表面の汚れではありません。本来の規定ショット数を大幅に超えたことによる劣化、もしくは中国製ランプにより規定ショット数より早く寿命を迎えたものになります。このランプでは規定熱量は出力されませんので早急なランプ交換が必要です。

ハンドピース内の光学ユニットです。このユニット一式とキセノンランプを交換すると出力は新品同様となります。

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